こんにちはー、Kawaです。
今日は、トイプードルの繁殖と子犬選びについてお話しようと思います。
私個人の考えですので、その点はご了承ください。
もくじ
置き去りにされる倫理観
私がトイプードルの繁殖について思う一番のことは、
「倫理観のレベルがブリーダーによって違いすぎる」
ということです。
なぜそういうことが起きてしまうのか。
理由は色々あると思いますが、一番は
「売れるための子犬作り」への競争が激しいからだと思っています。
ほとんどの人は、悪質ブリーダーから子犬を迎えたいとは思っていないはずです。
しかし、実態は優良に見えるけど悪質ブリーダーだったり、それって本当にOKなの?と言いたくなるようなブリーダー(私目線ですが)がいます。
ペットショップで犬を迎えることは批判されがちですが、じゃぁブリーダーならOKなのか、と言われるとそれも一概には言えないですよね。
トイプードルは人気犬種のため、こうした問題が特に強く出ている犬種だと思っています。
特に私が気になるのは、
「人が好むような見た目の子犬をつくろうとするブリーダーの増加」
です。
ちょっとでも売れやすくするために、ブリーダーも色々と交配に工夫を凝らしている傾向があるように思います。
例え倫理的に再考の余地があったとしても、結局子犬を欲しがる人がいる限りは売れてしまいます。
すると、また同じような交配を繰り返しますよね・・・
こうした流れの中、犬を繁殖させることへの倫理観がどんどん揺らいでいっているんじゃないかと感じます。
素人がちょっとネットで子犬探ししてただけでも感じたことですから、やっぱり実態は根深い問題として存在しているんじゃないでしょうか。
優良・悪質ブリーダーの定義とは
世の中には悪質なブリーダーも多く存在しています。
こうしたブリーダーは交配について倫理的なことを始め健康面での懸念や、性格の遺伝なども考えずに繁殖させているケースがある他、狭いケージの中でろくにお世話もしないまま、犬に繰り返し繁殖をさせていることも。
このように明らかに悪質なケースもありますが、グレーなブリーダーも実は多いと予想しています。
私は、単に繁殖犬にしっかりご飯をあげたり、お散歩したり、掃除をして環境を整えることだけが「良いブリーダー」だとは思えないです。
これらは一見すると「優良ブリーダー」ですが、正直当たり前のお世話をしているだけです。
じゃぁ「優良」って何さ、という話ですが、ここはやっぱり「命を売る商売をする」という部分を深く理解しているかどうかじゃないでしょうか。
私がトイプードルの子犬探しをしている最中にも、
「犬を傷つけようとはしていないけど、倫理的にOKなの?」
と思ってしまうようなブリーダーがいました。
わんこにはJKCという組織でサイズや体重、性格などにおいて
「この犬はこんな感じなんですよー」
というのが示されています。
もちろんサイズなどは個体差がありますから、必ずしもその枠に当てはまる子ばかりではありません。
でも、ブリーダーの中には「わざと」その規格にはまらないような子犬を産ませている人がいます。
それはなぜか。
「可愛い」とウケが良いからだと思います。
とっても小さなサイズのプードルや、胴長短足ぎみな子など、身体的な特徴から人に好まれやすい子犬を繁殖させているわけです。
実際私がトイプードルの子犬探しをしている中、こうした文言を謳って子犬を販売しているブリーダーはそれなりの数いました。
「ダメ」って決まっているわけではないですし、罰せられるようなことでもありません。
ビジネスとしてブリーダーをやっているなら、少しでも「売れやすい子犬」に近づける必要がありますからね。
でも、それってどうなの?っていうのが私の本音です。
商品かもしれませんが、命があります。
「ビジネスとしてやっているから子犬は商品。犬を飼いたい人を惹きつけるような子犬を生み出すのは当然」
と言われても、そんなことがまかり通って良いのか?と。
・・・良くないと思います。
何のためにブリーディングするのか
世の中には、純粋に特定の犬種を愛していて、その血筋を残したいという思いでブリーディングされている方もいます。
一方、繁殖させる犬は世の中の「人気度」によって決めるというブリーダーもいます。
ここら辺の気持ちのレベルといいますか、「何のために」「なぜ」「どういう想いで」ブリーディングしているのかが人それぞれで違いすぎるんですよね。
トイプードルは繁殖させている人が多いので、余計に差が激しいと思います。
トイプードルを愛しているからブリーダーをやっているのか、それとも単純に犬を売りたくてやっているのか。
レベル差が激しすぎて、子犬を探している人は苦労するわけです。。。
果たして優良ブリーダーとは何なんでしょうかね。
犬種への愛なくして、優良ブリーダーとは言えないと思います。
その「愛」とは何かと問われれば、やはり深い倫理観に基づいた交配が出来ることじゃないでしょうか。
簡単に目に見えるものでもなければ、短期間で培われるものでもないと思います。
ただ、現実的な問題として一定数は「人気のある犬だから繁殖させる」というブリーダーも必要なのかなと思ったり。
何でも可愛い!ともてはやすテレビの責任
これは絶対あると思っています。
すーごく小さいプードルを「可愛いーー!!!」って紹介してます。
噂なので分かりませんが、そうした非常に小さいサイズのプードルが生み出される裏で、残酷なことが行われているとか。
例えば、
・未熟児の状態で取り出す
・体重が極端に軽い(小さな)プードルに出産させる
などです。
本当かどうかは分かりませんが、結局そういう噂が出てくるってことは、もうその時点で何かしら倫理的に問題があるってことですよね。
でもテレビを見て純粋に可愛い!と思った方の中には、自分もこんな小さなサイズのプードルを飼いたいなと思う方が当然いらっしゃると思います。
で、またそういう子犬を生み出すことにブリーダーが躍起になる・・・
事実として、タイニーやティーカップサイズのプードルは、価格もそれなりに高いです。
謳い文句にも「小さい子」と書かれています。
なんか、切ないです。
そういう子犬を欲しがる人に罪はないと思っています。
だからこそ、ブリーダーはもちろんのこと、TVとかもよく考えて放送するべきじゃないでしょうか。
まとめ
なんか色々と、エラそうにすみません。
でも、やっぱり書きたかったテーマなので書いちゃいました。
トイプードルの子犬探しをしていて感じた違和感ですが、みなさんはどうお考えでしょうか。
別にタイニーやティーカップを飼っている人を責める気はないです。
だってそんなの犬に限らず、我々が普段使っている資源や物にも同じことが当てはまりますからね。
水ジャブジャブ使って、貧しい国の人が低賃金で作った服着てますし。
欲しがるから作られる、使われる。
普通っちゃ普通です。
問題はやっぱりブリーディングする側にあると思います。
だって彼らがちゃんとした倫理観を持って取り組めば、こういう問題は起きないわけですからね。
コロナの影響でペット需要も高まっているみたいですが、誰かがこういうことにも警鐘を鳴らさないといけないと思います。
(私ではなくブリーダーが)
ちなみに今回はトイプードルにフォーカスを当てましたが、mix犬にも同じことが言えると思います。
いつかトイプードルのブームが終わったら、また別の犬種が別の形で犠牲になるんでしょうね…。
悲しいです。