【厳選1冊】犬の問題行動は散歩で解決!飼い主の必読本をご紹介

犬のしつけ本ってどれがおすすめなの?
本当に使えるしつけ本ってどれ?

犬のしつけは情報量が多くて迷いますよね。
今回は私が購入した本の中で最も役に立ったと感じた本を1冊後紹介!
散歩を通じたトレーニングで、愛犬との絆を深める方法が紹介されている本です。

これがあれば愛犬の問題行動の解決に役立つのはもちろんのこと、わんこの基本的な行動原理を知ることができます。
一緒にわんこについて勉強し、散歩を通じた絆の強化に取り組んでみませんか?

もくじ

散歩でマスターする犬のしつけ術: 愛犬とより強い絆を築くために

今回ご紹介するのはこちらの本!

田中雅織氏によるAmazon Kindle限定の本でございます!!

正直、文庫本も出て欲しいですし、他の電子書籍でも読めるようにして欲しい…

それくらい素晴らしい本です。

この本で分かること&おすすめな人

愛犬のしつけでお困りの方必見

  • なぜ散歩が問題行動解決につながるのか
  • 犬が求めていることの内容と重要さのレベル
  • 犬が物事を理解し、学習するステップ
  • 基本的なコマンド(おすわりや待て)の教え方
  • お散歩トレーニングの実践解説

しつけの理論を重視する人向け

こういう問題が起きたらこうしたら良いですよ~

というライトな感じの学びが良い方には向いていないかもしれません。

この本は、全体的にロジックを丁寧に解説してあるしつけ本です。

単調なしつけの方法ではなく、犬がこうだからヒトはこうしてあげると良いという、理論ベースのしつけ本だと感じました。

「自分ってどちらかというと理屈重視かも」
「筋が通っていない話は嫌いだな」

という方には特にフィットするのではないかと思います。

やや専門的な知識や理論の背景にも触れるページがありますので、しつけの本質を理解するのにはうってつけの本です。

内容をざっくり紹介

愛犬が問題行動を起こす原因

マスクを奪うトイプードルブラック

愛犬の問題行動って、色んなものがありますよね。

本書では犬の問題行動には、
・飼い主と犬との信頼関係の深さ
・犬の欲求不満への対処
この2つが深く関わっているとあります。

トレーナーの中には、犬の問題行動に対して個別の対処をしている人も多いのです。

例えば、噛む・吠える・言うことを聞かずに反抗する‥‥
こうした個別事象に、一つ一つ取り組むということですね。

ペットショップなどに行けば、対策グッズも多く売られています。

しかし、結局それだと根本的な解決方法にならないのです。

それはなぜか。

冒頭部分に戻りますが、犬の問題行動は飼い主との絆が希薄なものであったり、犬自身の欲求が満たされないことにより起こることが多いからです。

まずはそこを固めていかなければ、いくら表面的な対処をしても同じということなのです。

散歩はトレーニングに最適!

じゃぁどうやったら愛犬ともっと信頼関係を深めることができ、愛犬の欲求不満も消えるのか。

そのキーポイントが散歩にあります。

犬のニーズを満たすには、犬がどんなことをしたいのか、してほしいのかを理解する必要があります。

それらを理解するのに役立つのが、犬の生理的な欲求や学習理論を学ぶことです。

ちょっと難しく聞こえますが、こうした深い学びがあるのが本書の特徴。

犬の生理的な欲求や学習理論をベースに、愛犬のニーズを満たす散歩方法を学んでいきます。


さて、散歩という行為を丁寧に振り返ってみると、リードや首輪の装着、玄関を出る、歩く、帰宅してまたリードや首輪を外す…など多くの行動から成ります。

これらのアクション一つ一つに対し、
指示をしてから行う
ことを始めましょう、というのです。

ここは具体的には書かれていませんが、例えば家を出る際にはおすわりをさせて、ヒトが先に出てから犬が出る…など、ちょっとしたことだと思います。

家の中だけではなく、散歩の途中で信号待ちをする時や、公園に立ち寄るときも同じです。

些細なことに思われるかもしれませんが、こうした
「指示→アクション」
の行動が多ければ多いほど、わんこは自分が褒められるチャンスが増えます。

それが1日に2回行われ、毎日継続するのですから、自然とわんこも理解して従うようになりますよ~という話です。

犬は自分が褒められると当然嬉しいですし、褒められたいので積極的に自分からそうした行動をとるようになります。

おまけにお散歩へも行くことが出来る‥‥!

犬にとっても飼い主の指示に従うことはとてもポジティブな意味を持つようになるのです。

言うことを聞くようになるだけではなく、飼い主との絆も同時に深まっていきます。

散歩と運動は違う

本書では、

散歩=探索や縄張り
運動=筋肉の強化や維持

であると説明されています。

散歩と運動は犬の欲求の内容が異なります。

そのため、混同してはいけないよ、ということでした。

では、具体的に両者はどのようなことを意味するのか。

まず散歩ですが、こちらは探索や縄張りをするものになります。

散歩中に犬がする行為と言えば、
・においを嗅ぐ
・マーキング
・排泄
・移動
などですね。

人間にとって、情報収集の際にまず使うのは「視覚」ですね。
犬にとっては「嗅覚」が人間のそれと同じになります。

においを嗅ぐ行為はマーキングの一種であり、させない人もいるらしいのですが、犬にとっては情報収集のための大事な行為なので、止めさせるべきではないらしいです。

においを嗅ぐことを禁止するのは、人間にとって視覚で情報収集するのを禁止されるのと同じです。

なんせ、嗅覚を使うことで他の犬の情報を色々探ることが出来るというのですから、犬ってすごいですね…

他の犬の年齢まで分かっちゃうらしいです。

それだけにおいを嗅ぐというのは重要なことなのですね。

お散歩の範囲が狭すぎると、十分に探索欲求が満たされないらしいので注意が必要です。


じゃぁ移動とは何なんだという話ですが、こちらは縄張りと探索への欲求から来る行動らしいです。

今まで移動=散歩と思っていたのですが、どうりでまっすぐ歩かずにあちこちウロウロするときがあるわけですねー・・・。

あんまり深く考えたことなかったけど、なるほどです。


それでは運動とは何か。

こちらは単に筋肉を使うためのものだけではなく、飼い主とのコミュニケーションをとることで信頼関係を深めるためにも重要なことだとされています。

散歩では猛ダッシュしたりすることは、あまりないですよね。

ですから、散歩だけでは運動は十分に行えません。

散歩中に運動の時間を別途設ける必要があります。

運動するときはボールなどで遊ぶと良いのですが、このときは飼い主が主導して遊びを行います。

最初に散歩中には「指示→アクション」をたくさん取り入れるという話をしましたが、遊ぶときにも同じことを心がけます。

遊ぶを切り上げるのも飼い主のタイミングで行います。

一緒に楽しむ中に秩序を設けることで、お互い気持ちよくポジティブな気持ちで信頼関係を築いていけますね。



私はこの本に出会うまで、散歩と運動は同じことを意味すると勘違いしていました。

だから、散歩に行けばそれで犬は満足すると思っていました。

幸い、この本を購入したがBBを迎える前だったので、迎えてからは散歩と運動をしっかり区別して行うことを心がけることが出来ています。
(…とは言えまだまだ未熟です…汗)

「うちの犬は散歩をたくさんしても元気すぎて困る…」
という方は、散歩ではなく運動を意識すると良さそうですね!

散歩回数と食事のタイミング

小型犬なら●分、大型犬なら●分などとよく本などに書かれてありますが、体の大きさだけで決めることはできないと書かれています。

重要なのは散歩中に愛犬の様子を見て、少しずつ調整することです。

実際、小型犬でもかなり運動量が多い子と、大型犬でも少し運動しただけで疲れてしまう子がいるようですね。

我が家のBBは…うん、多分スタミナ豊富な方ですね。(笑)


野生の犬の生活は、朝と夕方が活発らしいです。

朝起きて縄張りをチェックし、獲物を獲りに行く。

撮れたら巣の方へ戻って食べる。

そして寝る。

夕方また同じことをする….

ということで、ご飯をあげるタイミングは散歩の後が望ましいとのこと。

少し運動もしてお腹が減り、食欲を満たす。

お散歩も運動も十分にしてお腹が満たされると、後は必然的に寝るというサイクルが生まれます。

ですから、飼い主が外へ出る用事があっても寝るくらいしかすることはありません。

逆に散歩や運動が不十分だとエネルギーが有り余ってしまい、問題行動に発展しやすくなります。

ここが真理だと思うのですが、散歩で問題行動を解決したり防いだり出来るのは、体も心も満たされる状態を作れるから、なんですよね。

なるほどです。


食事に関しては、人より先に犬に与えると主従関係が逆転すると心配する人もいるようです。

しかし、本書ではその説は否定されています。

これには私も賛成です。

普段しっかりコミュニケーションをとって信頼関係を結んでいれば、それだけのことで主従関係がひっくり返ることはないと思います。

また、犬を空腹状態のままにしておくと、人間の食事にまとわりついてきてやっかいです。

それじゃぁ散歩から帰ったらさっさと与えましょう!と言いたいところですが、注意点があります。

それは、犬が興奮している最中は食事を与えないこと。

興奮している状態で与えてしまうと、かえって餌への執着心が強くなってしまうようです。

ですから、ご飯は犬が落ち着いてからあげるのがベストだと書かれています。

このルールを守っていれば
「落ち着いていたらご飯がもらえる」
と犬も理解するので、やはりルールをしっかり守らせるのは重要ですね。

犬が歩く位置

本書では、犬が横につく(脚側)かどうかよりも、指示したらその通りに動いてもらえるようにトレーニングすることが重要だと説いています。

散歩において一番重要なのは「リラックス」すること。

緊張していると、例え人間の横について歩いている状態でも突発的な行動をとりやすくなります。

しかし、その行動には必ず前兆があり、それが犬の緊張状態です。

ですから、散歩中は常に愛犬の精神状態を把握し、緊張しているようであればリラックス出来るように声をかけるなどしてあげることが重要です。

うちのBBもへっぴり腰で物音などには敏感です。

無理に前へ進もうとすると座り込んで全く進まなくなります。

ですから、いったん止まって安心させてあげることが大事ですね。

愛犬に手を焼いている人の必読本

さて、色々書きましたが、まだまだこの本には実践的なテクニックなども多く書かれています。

あんまり書くと完全なネタバレになってしまいますので、この辺で。(笑)

ただ、この最初の部分だけでも十分に学びがあることは伝わったかな、と。

散歩がこれほどまでに重要だとは。

この本に出合うまでは本当に知りませんでした。

愛犬の散歩時間を十分に確保できず、問題行動にも手を焼いている…

という方は必読書です!!

犬にとって人間側の都合は関係ありませんから、起きる時間を早めるなどの工夫をするしかありません。

辛いかもしれませんが、それで愛犬が心身ともに満たされて問題行動を止めてくれるのなら、実践する価値はありますよね!!

まずはしっかりコミュニケーションをとりながらお散歩してみましょう。

飼い主もわんこも楽しく、ポジティブな気持ちで取り組めないと意味がないですよね。

ですから、出来なくても叱らないことが重要であると書かれています。

私もまだまだ未熟者で出来ていないことは多いですが、ひとまずしっかりお散歩の時間を取るようには努めています。

ここまで理論的に犬の欲求や学習理論を解説している本は少ないと思いますので、一度手に取ってみることをぜひおすすめしたいです!

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